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発行所:ハート出版
僕の大好きなたま駅長の心温まる物語です。
しかし残念なことに、たま駅長は去る6月22日急性心不全で虹の橋を渡ってしまいました。行年16歳でした。
この本には、たまちゃん(僕は親しみを込めて「たまちゃん」と呼びたいと思います)が生まれてから、駅長となって大活躍をするまでの経緯が軽快なタッチで描かれています。何度読み直しても楽しくなる本だそうです。たまちゃんについては、日本はもちろん、世界中のマスコミにも大きく取り上げられており、僕が改めてここで紹介する必要はありません。
和歌山県の廃線寸前の赤字ローカル線を、10年も経たないうちに10億円を超える黒字路線にしたその功績にはただただ脱帽しますが、そのたまちゃんを後で支え続けた飼い主さんを初め多くの心優しい地元の人たち、それから優れたビジネスマンである和歌山電鐵の小嶋社長と社員の皆さま、行政に関わる多くの方々の熱い想いが、たまちゃんを通してこのような好結果を生んだと僕は確信しています。
たまちゃんの喪が明けた50日祭の翌日に「たま神社」の開社が行われたと聞き、やはりたまちゃんは猫の形をした神様だったのではと思わずにはいられません。にんげんがたまちゃんを選んだのではなく、たまちゃん自ら、自分のこの世での任務を遂行する上で協力してくれる最適なにんげんたちを選んだのだと思います。
たまちゃんに注がれた、飼い主さんや和歌山電鐵社長を初めとする地元の方々の溢れんばかりの愛情と熱意が、たまちゃんを通してストレートに僕たちに伝わってきます。そしてその優しさと熱意に惹かれ、多くの見知らぬ人たちが貴志川線に乗ってたまちゃんに会いに行ったのではないでしょうか。
たまちゃん、お疲れ様でした!僕はたまちゃんに心からの敬意を表して、この記事をたまちゃんに捧げます。これからも「たま大明神」として僕たちネコはもちろん、多くのにんげんの方たちを見守ってくださいね。
ガンバ(2世)
平成27年8月14日
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